「介護される人の言葉の意味がわかった日」──イモンチョーさんが介護現場で学んだ“言葉”と“気持ち”

「介護される人の言葉の意味がわかった日」──イモンチョーさんが介護現場で学んだ“言葉”と“気持ち”
ミャンマー・ユニティ インタビュー イモンチョーさん

介護の現場で働くイモンチョーさんは、来日してまだ間もない技能実習生です。

日本語の壁、文化の違い、そして“人の気持ち”に寄り添うという介護ならではの難しさに戸惑いながらも、彼女は「わからない」ことにめげず、一生懸命に少しずつ日本の文化や高齢者の方に寄り添いながら成長を続けています。

必ずしもマニュアル通りにいかない日常の中で、利用者さんの一言に込められた本当の思いを汲み取ろうと、何度も問い直し、聞き返し、日々彼女なりに向き合っているそうです。

また、単なる「言葉の意味」だけでなく、利用者さんの「気持ちの意味」も体で学び取ろうとする──その誠実な姿勢は、介護の現場でも周囲から厚く信頼されています。

利用者さんの「めんどくさい」の意味がわからず、苦労したことも!

イモンチョーさん:「“めんどくさい”という言葉が、最初わかりませんでした。利用者さんに“これはめんどくさい”と言われて、どういう気持ちなのか、すぐに理解できなくて…」

来日して介護現場に入った彼女が最初に直面したのは、仕事の大変さよりも介護施設ならではの「日本語の難しさ」だったようです。

日常会話に出てくるような一般的な表現ではなく、高齢者の方特有の言い回しや、「めんどくさい」に代表されるような曖昧な表現は、日本語の授業だけではなかなか習得しにくいものです。

また、耳が遠くなっている利用者の方に対して、ゆっくりと語りかけるなど、日本人でも思わず「どうすればいいのだろう」と戸惑うような場面でも、イモンチョーさんは臆することなく、丁寧に対話を重ね、相手に寄り添ったコミュニケーションができるよう努力を続けています。

「わからないままにしない」姿勢が信頼につながっている

イモンチョーさん:「夜勤の先輩と一緒に仕事をしている時、やり方が分からないまま進めると、ミスになるかもしれない。だから、“誰を担当していますか?”と、必ず聞くようにしています」

介護現場では、一人ひとりの利用者さんに対して細かなケアが求められますし、その中で「確認する勇気」は非常に大切です。

日本人でもおっくうに感じてしまうスタッフ同士のちょっとしたやり取りも、イモンチョーさんは自分のやり方に固執するのではなく、「同じスタッフのやり方を尊重し、学ぶ」ことを意識しています。

わからないところは素直に質問しながら、行き違いが起きないよう、丁寧にコミュニケーションを重ねています。

日本の信号機に驚いた日──文化の“違い”も経験に

イモンチョーさん:「初めて日本に来たとき、信号が赤色になった時に“渡れる”と思って走ったら、後でスタッフが見ていたらしく、怒られてしまいました(笑)」

言葉だけでなく、文化や暮らしの違いも、イモンチョーさんにとっては“毎日の発見”です。

今では笑い話になっている「赤信号で渡ってスタッフに怒られた」というエピソードや「燃えるゴミはどれ?」というような日本人でも混乱しがちなゴミ出しの分別ルールなど、暮らしの中には多くの“初めて”がありました。

そんな中で鎌倉の大仏を見た際には、「思っていたより大きくて感動しました」と目を輝かせ、日本の文化を存分に楽しんだ様子が印象的でした。

ミャンマーという異なる国から日本にやって来た彼女ですが、感動する心や、驚きを誰かと分かち合いたいという気持ちは、まさに日本人と同じ。

そこには、国籍や文化の違いを越えて、等身大で素直に日々を生きる、一人の女性の姿がありました。

趣味の料理を勉強したい!プライベートでは日本の料理にふれる機会も

イモンチョーさん:「私は料理が趣味です。将来は、日本の料理も勉強して、自分で作れるようになりたいです」

今は介護の仕事に真剣に向き合いながら、初任者研修も修了し、将来は介護福祉士の資格取得を目指して勉強を続けているイモンチョーさん。

仕事だけでなく、自分の将来を見据え、日本での毎日を大切に積み重ねています。

その一方で、彼女がもう一つ情熱を注いでいるのが「料理」です。

仕事のストレス発散や日々の楽しみも兼ねて、日本の料理を食べるだけでなく、自分でも作れるように少しずつ挑戦しているようで、プライベートでは日本での生活を楽しみながら、料理の世界にも楽しみを見出しているそうです。

仕事も日常も、一生懸命。ミャンマーから来た“未来の介護福祉士”

来日して間もないながらも、介護の現場で日々成長を重ねているイモンチョーさん。

わからない言葉は何度も確認し、文化の違いにもいち早くなれるように一生懸命に奮闘しています!

初任者研修も無事修了し、将来は介護福祉士を目指す一方で、料理にも挑戦するなど前向きでステキな毎日を送っています。

そんな彼女のように、意欲的で思いやりのあるミャンマー人材を育成・輩出しているのが、政府公認の送り出し機関「ミャンマー・ユニティ」です。

ブローカーを介さない透明な募集体制と、面接前の厳しい事前選考により、現場で即戦力となる人材のみを日本の企業へ送り出しています。

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